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【2026年8月渡航報告】ネパール・ルンビニ州立病院で2回目の地方研修を実施&自律的な指導者サイクルが前進|新生児蘇生法研修普及(NRT)プロジェクト

12 時間前
読了時間: 4分

認定NPO法人ASHAは、2026年8月22日〜8月27日の期間、ネパール(ブトワル・カトマンズ)にて定期の現地モニタリングおよび事業協議を実施いたしました。

ASHAはネパールにおける新生児死亡率の改善を目的に、ネパール小児科学会(NEPAS)、NCPR委員会(日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法委員会)の専門家、現地関係機関と協働で活動を進めています。

今回の渡航では、ポカラに続く2回目の地方研修としてルンビニ州立病院(ブトワル)での講習会開催、5月に作成した「運営チェックリスト」の実践、およびNEPASとの今後の事業運営・費用分担に関する協議を行いました。なお、今回の渡航・活動費用には国立健康危機管理研究機構(JIHS)「医療技術等国際展開推進事業」の助成金を使用いたしました。



主な活動内容と成果
  • ルンビニ州(ブトワル拠点)での第2回地方研修の実施

    <活動内容> ルンビニ州立病院(ブトワル)にて2日間の講習会を開催しました。5月のポカラ研修を受講した現地の小児科医・Dr. AnitaやDr. Netraが講師となり、ルンビニ州の医師6名(コアトレーナー候補)へ「指導方法」をレクチャーしました。2日目には、レクチャーを受けた6名が実際に現場の医師や看護師へ講義と実技の指導を行いました。

    <成果> 前回受講した医師が指導側に回るという「教える人を育てる」自律的なサイクルが、地方都市でも実現しました。また、2日間の研修を通じて、ルンビニ州の主要病院から集まった医師6名が新たな「指導者(コアトレーナー)」として成長しました。


    教室で、女性講師が乳児人形を使って救急処置を実演し、周囲の参加者が見守りながらスマホで撮影している】【。


  • 新運営ツール(チェックリスト)の実地活用と改善

    <活動内容>

    2026年1月に完成した講師用マニュアルおよび受講者用ハンドブックの改訂版を実際の講習現場で使用し、指導現場での活用度を検証しました。5月のポカラ研修の課題をもとに作成した「運営チェックリスト」を実際の講習で活用しました。

    <成果>

    準備や当日の進行管理がスムーズになった一方、1日目の指導においてコアトレーナー候補者自身が教える時間を十分に確保することや、シナリオ演習方法の改善点など、次回に向けた具体的な質の向上策(1日目の時間割見直し等)が明確になりました。


    女性が医療シミュレーション人形の口元を操作し、資料を確認する室内実習。白シャツの男性と眼鏡の女性が見守る。

  • 現地パートナー(NEPAS)との事業・費用分担の協議

    <活動内容> 8月26日にNEPAS会長のDr. Arunら現地関係者と協議を実施しました。

    <成果> 来年以降の事業分担や費用の取り決めについて文書化を進めるとともに、11月に予定されている日本での招聘研修を見据え、将来的にNEPAS側へ研修の事務局機能をスムーズに移管するための基礎を整えました。



渡航したNCPR委員会*の先生およびメンバーからのコメント

*日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法委員会




  • 日本周産期・新生児医学会 NCPR委員会 嶋岡 鋼 先生

    現地の先生方の講義は明快で分かりやすく、受講者一人ひとりに合わせた指導ができていました。技術面は非常に安定してきているので、次の課題は「教え方」の伝授です。コアトレーナー候補者自身が実際に指導を経験する時間をさらに増やせるよう、プログラムの改善を重ねていきます。

  • NRTチーム 鈴木花千代

    前回のポカラ研修で受講生だったDr. Anitaが、今回は講師として大勢の前で堂々と教えている姿が見られ、現地の医師たちの手で『赤ちゃんの命を救う技術』が伝承される仕組みが着実に広がりつつあることを実感しました。現場で出た課題や改善点もしっかり整理できたため、次回の地方研修に向けてフォローアップを継続していきます。



今後の展開

本プロジェクトは、一過性の講習会に終わらせず、ネパール現地で自律的に維持・運営される「持続可能な仕組み」として根付かせるため、引き続き以下のステップを進めてまいります。


<今後の研修予定>

  • 2026年11月 本邦招聘研修: NEPASの医師8名が来日し、日本の事務局運営や医療現場を視察して現地事務局機能の移管を目指します。

  • 2027年1月 第3回地方研修: マデシュ州ジャナクプルにて、現地の先生方が講師を務める地方研修を実施します。

<制度化と現地主体の運用への移行>

  • 運営主体の協議: ネパール版新生児蘇生法(NNCPR)アルゴリズムの国家ガイドラインの最終的な運営主体について、NHTCとの協議を進めます。

  • 移管の準備: NEPASとの事業・費用分担の文書化を進めるとともに、研修の運営手順や修了者名簿の引き継ぎを順次行っていきます。


4人が室内の机を囲み、乳児人形を使って救命処置を練習している様子。壁に手順ポスター、机に聴診器や資料がある。



ASHAの活動を一緒に広げていきませんか?

ネパール全土で「赤ちゃんの命を救う仕組み」を持続可能なものにするため、皆さまからの多様な形でのご協力・ご支援をお願いしております。あなたに合った関わり方で、この挑戦に参加してみませんか?


屋外で3人の女性が並び、右の女性が紙を読み上げている。黒いコートとピンクのマフラー、真剣な表情。
  • NRTプロジェクトの継続・定着に向けたご寄付 本プロジェクトで活用している助成金(3年間)の終了後も、ネパール現地での研修を途絶えさせず、地域主導による自律的な運用が定着するまでの体制構築費用を募っています。一過性の支援に終わらせず、持続可能なシステムとして現地に定着させるためのご協力をお願いいたします。



  • 専門性・スキルを生かすプロボノ(ボランティア・インターン)

    医療・プロジェクトマネジメント・エンジニア・ファンドレイジング・法務・会計など、あなたの経験や専門スキルを団体の運営や現地支援に活かしてみませんか?



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