
大学生と地域高齢者の交流と健康みまもり
地域のリソースを活用した高齢者見守りシステム
ネパールで取り組んできた「コミュニティヘルスワーカー」の仕組みを生かし、大学生と地域の高齢者の定常的な接点の創出による健康のみまもりの仕組みづくりに取り組んでいます。
国際教養大学および結いの里Communeとの協働により、大学生が大学周辺地域を定期的に訪問し、高齢者との交流を通じて、大学生は自分たちが暮らす地域への理解を深めながら、高齢者が健康にいきいきと暮らせるようにサポートする「健康サポーター」を推進しています。ネパールで培った地域連携の知見を、秋田の高齢化という課題解決に還元します。

地方コミュニティの現状・課題
①地域の課題
特に高齢化と人口減少が急速に進む秋田県では、地域コミュニティの縮小が進み、高齢者を支える人材が慢性的に不足しています。また、交通手段が限られていることで、高齢者の生活圏が狭まり、外出や受診の機会が減るなど、単身高齢者の暮らしにリスクが増しています。こうした状況の中で、地域全体で高齢者の健康とくらしを見守る仕組みづくりがますます重要になっています。

② 地域活動の課題
地域貢献や連携の取り組みをさらに深めたいという思いがある一方で、現場の地域ニーズを十分に把握できていないことや、学術的なエビデンスの不足が課題となっています。

③学生の課題
「秋田」という環境で暮らす国際教養大学の学生は、住民の方々との関わりや、地域の魅力や課題を知る機会を求めています。長期的に秋田に関わるためにも、実際に地域の方々と出会い、交流し、関心を持てる環境づくりが求められています。

ASHAの取り組み
大学生が「健康サポーター」として地域の高齢者を定期訪問し、交流を通じて健康みまもりを実施する新しい仕組みづくりに取り組んでいます。地域と連携しながら地域の人々にとっても、 大学生にとっても、より豊かな生活に繋がるような活動を行い、学術的なエビデンスの創出も目指します。ただ「みまもる」だけでなく、対話とふれあいの中で、地域の人たちが「もっと健康になる」関係性を育てていきます。
①大学生による定期訪問
月に1回程度、2〜3名の学生がグループで地域を訪問し、高齢者のお宅を訪ねて1時間ほどお話をします。

②健康・交流イベント
訪問活動を通じて見えてきた地域のニーズや声をもとに、大学生が中心となり、地域の方々が気軽に集えるイベントや交流会を企画します。公民館など地域の集会所でイベントを開催し、医療職の方々とも連携しながら、血圧測定などの健康チェックも行います。交流会やイベントなど、楽しみながら健康なくらしのサポートができる場をつくっていきます。




