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【スタディツアー体験レポート Vol.4】国際教養大学生を迎えた「ネパール地域保健・教育スタディツアー」を実施!

4 日前
読了時間: 7分

2026年8月、ASHAは国際教養大学の有志団体「つなぎ」のメンバー8名を対象に、ネパールで地域保健・教育スタディツアーを実施しました。今回は、江口 八重さん/石田 結子さんの体験レポートをご紹介します!


<目次>


国際教養大学1年 江口 八重(Yae EGUCHI)さん

食堂のような室内で、笑う若い女性が三つ編みの少女に指をさし、子どもたちが食事中。金属屋根と長机、水ボトルが見える。

日本に帰った直後、まず驚いたことは、日本の自販機で売っているペットボトルの細さと小ささでした。大きめのペットボトルでいわゆるインド飲みをするネパールの習慣がいつの間にか自分にとって当たり前になっていたことに気づいた時は衝撃だったと共に、なんだか嬉しく感じたことを覚えています。


ネパールに到着した直後から、ナマステ〜と手を合わせると満面の笑みを返してくれるネパールの方々が大好きになりました。この渡航を通して私が常に感じていたのは、ネパールの方々の「寛容さ」です。リク・タマコシの公立学校での子ども達の歓待、ホストシスターとその友達が、1時間半かかる学校の帰り道にずっと私の手を繋ぎ、道が悪いところは肘を支えて一緒に歩いてくれたこと、赤ちゃんが産まれてから3日経ち、家族も初めて赤ちゃんとそのお母さんに出会える特別な日に、大人数で訪問させていただけたこと、みんな「カナ、カナ!(ごはん、ごはん!)」と言って山盛りのご飯をお皿によそってくれたこと...。どの場面を切り取っても、ネパールの方々が心をこめてもてなし、受け入れてくれた思い出で溢れています。文化・習慣としてそれが当たり前に根付いているものだとしても、心を尽くして私たちに向き合ってくれていることが伝わってきて、やはり嬉しかったですし、ほんとうに素敵だなあと思いました。


泥だらけの山道を走る白いSUV。深い轍と水たまりが続き、周囲は緑の森に囲まれている。

渡航4日目に、私たちは妊婦さんのお家を訪れて、コミュニティヘルスワーカー(Community Health Worker: CHW)のウルミラさんの活動を見学させていただきました。妊婦さんが話してくれたのは、ウルミラさんは友人のような存在で、信頼関係を築いており、相談できることにとても安心感を抱いているということ。現地では、妊婦さんだけではなく、病気や怪我をした方にとっても命に関わる「道の悪さ」を目の当たりにしました。私たちはジープで移動しましたが、道が舗装されていないため、運転している限り大きな揺れが常に続きます。2時間かけて救急車が来たとしても、患者さんの状態を悪化させることなく医療センターへ運ぶことは難しいのではないかと強く感じました。だからこそ、CHWの方々が8時間かけて重い荷物を背負いながら家々を歩いて訪問なさっていることの偉大さに尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。


寝室で、青い服の女性が妊娠中の女性の腹回りをメジャーで測っている。ピンクの蚊帳、扇風機、花柄冷蔵庫が見える。

私は渡航前から、国際協力のあるべき姿とは一体なんなのだろうとずっとモヤモヤしていて、格差を生んでしまったり、文化を否定してしまうような国際協力の負の側面を恐れる気持ちが常にありました。そんな中、ASHAの活動が現地で受け入れられ、現地の方も共に歩みたいと願い、実を結んでいる様子に深い感銘を受けました。私自身勇気づけられたことは言うまでもありません。私にとって深い学びの機会をいただけたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。


私にとって、今回のネパールでの研修渡航は濃密で、全てを忘れたくないと強く思うような、愛おしい時間でした。それは、ひとえにたくさんの素敵な方々とのご縁をいただいたからです。共に渡航したつなぎの仲間はもちろん、よしさんやガネッシュさんをはじめ、今回の渡航を全面的かつ精力的に支えてくださったみなさん、そして現地で出会えた優しいネパールの方々への感謝の気持ちでいっぱいです。Dherai dherai danyabaad!!



国際教養大学2年 石田 結子(Yuiko ISHIDA)さん

田舎の家の前で、赤いティカの女性と2人の女子、年配女性が笑顔でセルフィー。右端はピースサイン、首掛けに学校名のIDあり】【。

「ネパール!?クマリ?エベレスト?治安は?インドっぽい?」実を言うと、ネパールに関する知識はほとんど有しておらず、親にも反対され、かなりギリギリまで渡航を迷っていました。しかし、いざ勇気を出してネパールへ足を踏み入れてみると、あれ?結構身構えていった割には全然普通やん!リュックを背負えるくらい治安は良いし、バイクと車が多いけど轢かれないし、トイレも案外どうにかなるし、チャイとラッシーはすごくおいしいし...。この「あれ?思ったより○○?」というギャップをさまざまな場面で感じました。


今回の渡航では、カトマンズの私立学校と田舎の公立学校の生徒さんと交流する機会をいただいたのですが、もちろん施設の充実度の違いはあれど、英語力に関しては意外にもそこまで差があるようには思いませんでした。また、どちらの学校でも、みんな楽しそうに友達と遊んだりおしゃべりをしていて、よく言われている経済的指標では幸福度を測ることができないというのを改めて強く感じました。


校庭で制服姿の子どもたちが踊る、笑顔あふれる授業風景。背後に黄色い校舎と緑の山々が広がる。

また、日本との文化的違いを強く感じた経験が2つあります。一つ目は、ネパールの方にお名前を尋ねると、必ず苗字と名前を繋げて答えてくれるということです。日本人の私にとってはそもそも発音が難しいのに、苗字も一緒だと余計聞き取れずかなり困ったのですが、後でカースト制度と関係があるのではないかと気づきました。苗字でどのカーストか、どの民族なのかが分かるからです。日本にはない、生活に根付くカーストを深く感じた瞬間でした。


二つ目は、ネパールの方々はとても温かく、人間関係や家族を本当に大切にする人々だということです。現地ではどこに行っても大歓迎され、子どもたちとは手を繋いだり、ハグしたり、小さい子にはキスまでされてしまいました(笑)。行く先々でFacebookを交換したのですが、突然ビデオ電話を掛けてくるし、何も用がないのにHelloと連絡が来るしで、かなり驚いたのを覚えています。しかし、このような何でもない会話が人々の繋がりの強さを支えているのだろうと気づきました。


教室のような部屋で、子どもたちが皿のご飯とカレーを食べながらピースサインをする、にぎやかな笑顔の集合写真

町のヘルスポストに伺った際は、そこの分娩室を見て驚愕しました。簡易器具しかない、ベッドも一台しかない。おまけにそこは山の上の方で、産気づいた妊婦さんが行けるような場所ではありません。それでも圧倒的に自宅出産よりは安全。看護師さんがいるし、簡易的とはいえ専用器具もあります。何か起こった時のマニュアルも用意されています。日本人の私から見ると、まだまだ安心して子どもを産める環境だとは思えませんが、それでもないよりはましで、こうやって少しずつ、簡単なものでもいいから公衆衛生を整えていくことで、救える命を増やせるのだなと知りました。


最後に、この渡航で本当にたくさんの貴重な経験と素敵なご縁をいただきました。ガネッシュさん、任さん、ASHAの皆さん、一緒に過ごした仲間、そしてネパールで関わった全ての方へ、深くお礼を申し上げます。



【スタディツアー体験レポート完結!】

全4回にわたってお届けしてきた学生団体「つなぎ」のメンバー8名によるネパール・スタディツアー体験レポートをお届けいたしました。学生たちが現地の現場で感じたリアルな熱量や学びの声を、最後までお読みいただきありがとうございました!

<スタディツアー体験レポート一覧>

  1. スタディツアー体験レポート Vol.1:兼頭 玄さん/清野 日彩さん

  2. スタディツアー体験レポート Vol.2:谷口 穂乃歌さん/磯部 小春さん

  3. スタディツアー体験レポート Vol.3:龍野 乃愛さん/渡辺 達也さん

  4. スタディツアー体験レポート Vol.4:江口 八重さん/石田 結子さん(本記事)



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屋外で3人の女性が並び、右の女性が紙を読み上げている。黒いコートとピンクのマフラー、真剣な表情。
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