2025年5月活動レポート|認定NPO ASHA – ネパールで医療を届ける仕組みづくり
- nanatakahashi8
- 5月1日
- 読了時間: 4分

みてね基金の最終報告会&5周年記念イベントに参加しました
2023年4月1日からスタートした「みてね基金」第三期 ステップアップ助成の助成期間が、2025年3月31日をもって終了しました。ASHAは先日開催された最終報告会に参加し、この2年間の活動成果について発表を行いました。
「みてね基金」は、子どもや家族を取り巻く社会課題の解決に取り組む団体を支援する助成プログラムを提供しており、ASHAの「ネパールの妊婦・子ども向け保健事業」は第三期ステップアップ助成に採択されました。本助成を通じて、ネパールの僻地におけるヘルスケアへのアクセス改善に向けた取り組みを進めてきました。
<推進してきた主なプロジェクト>
コミュニティヘルスワーカー(CHW)制度事業 現地のCHWを育成し、妊婦や地域住民の健康相談に対応できる体制を整えてきました。これにより、地域内で適切なタイミングで医療機関を受診するように促す仕組みづくりが進みました。
学校での健康教育事業
「帰宅中に事故に遭ったらどうする?」といった身近なテーマを扱い、応急手当の講義やシミュレーション教育を実施しました。事業終了後もコミュニティの中で継続して運営できるよう、地域が主体となった体制構築に努めました。

<代表コメント>
先日、「みてね基金」最終報告会と5周年記念イベントに参加しました。
イベントでは、助成期間お世話になったみてね基金の皆様や、基金を運営されている担当者の方々と直接お話しする機会をいただきました。助成金という「お金」の裏側には、それを生み出してきた方々の努力や想いがあり、支援を決断するまでに考え抜かれた過程があることを改めて感じました。この2年間あたたかいご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
みてね基金の助成金は使途の制限が少なく、団体が柔軟に活動できるよう設計されています。これは「現場でのアドミ業務に追われず、必要なところに全力で使ってほしい」という基金側の強い意図によるものです。その中で、私たちが丁寧に資金を管理し、大切に使ってきたことをお伝えしたところ、とても喜んでいただけたと聞き、胸が温かくなりました。
助成金は単なる資金ではなく、そこには支援者の皆さまの想いと信頼があります。私たちの活動が10年という節目を迎えられたのも、現地で共に取り組んでくださる方々、そして応援してくださる多くの方々の力があってこそです。
今回の機会を通して、改めて支援に込められた想いを受け止めるとともに、感謝をきちんと伝える場をつくっていきたいと強く感じました。これからもヘルスケアアクセスの改善に向け、一歩ずつ歩みを進めてまいります。
代表理事
任 喜史
4月の活動報告
事業推進局 2025年度の事業計画と予算について最終確認を行っています。体制変更もあり、これまで以上に横の連携を強化していきたいと考えています。各プロジェクトがスムーズに進むように引き続き連携していきます。
Digital Primary Health Care コミュニティヘルスワーカー向けスマホ用問診アプリ「ASHAConnect」バージョン3の作成に取り組んでいます。日本語から英語、英語からネパール語と段階的に翻訳を進めていきます。
NepalEHR Gadhawa地区の2件目のヘルスポストへの導入に向けて、ハードウェアの準備を進めています。
Rajpur/Gadhawa プロジェクト
コミュニティヘルスワーカー向けのNCDsトレーニング(非感染症疾患のトレーニング)が完了しまし、NCDsモジュールでの患者訪問も順次開始しています。
新生児蘇生法研修普及プロジェクト 5月のネパール渡航に向け、チームでの準備を進めています。
今回の渡航では、 ①ネパール版NCPR(新生児蘇生方)プロトコルライティング委員会の立ち上げ ②新生児蘇生法講習会 を実施の予定です。
また、今年8月には、日本に6人のネパール人医師を招聘し、研修を実施予定です。
最後に
ASHA(アーシャ)はネパールで「医療の仕組みづくり」という長期的な目標を軸に活動する認定NPOです。これからのネパールの医療を変えていくという、ASHAの理念や活動にご共感いただけた方は、ぜひご支援をお願いいたします。 ▶︎寄付に関する詳細はこちらから
また、ASHAで一緒に活動するプロボノメンバーも募集しています。
特に、以下の分野でスキル・知見・想いのある方を募集しています:
プロジェクトマネジメント
エンジニア
ファンドレイジング
法務
会計・経理
上記に該当しない方でも、私たちの活動に共感いただける方は歓迎です。興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。



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