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【スタディツアー体験レポート Vol.2】国際教養大学生を迎えた「ネパール地域保健・教育スタディツアー」を実施!

2 日前
読了時間: 7分

2026年8月、ASHAは国際教養大学の有志団体「つなぎ」のメンバー8名を対象に、ネパールで地域保健・教育スタディツアーを実施しました。今回は、谷口 穂乃歌さんと磯部 小春さんの体験レポートをご紹介します!


<目次>


国際教養大学2年 谷口 穂乃歌(Honoka TANIGUCHI)さん

色鮮やかな服の7人が民家の前で集合写真を撮り、笑顔でピースサインをしている。裏庭には洗濯物と緑が見える。

渡航前はネパールについての知識もほとんどなく、海外でプロジェクトを動かす実感がありませんでした。しかし、ネパールを良くしたいと本気で挑む方々に会い、その姿を見るうちに「自分もこの国に何か貢献したい」という気持ちが芽生えてきました。任先生のアドバイスのもと、メンバー全員で個人の目標を具体化したり、現地の日本語学校の訪問や多様な分野で活躍される方々のお話を聞いたりするなど、大変学びの多い貴重な機会となりました。


また、現地の公立学校の子どもたちを対象に、リズム遊びやダンスを通じて音楽の楽しさを伝えるプロジェクトに取り組みました。しかし、渡航直前に現地ニーズに合わせてプログラムを全面変更するなど、内容が満足いくまで詰め切れない状態で渡航が始まりました。「こんな中途半端なまま現地でプロジェクトをやりたくない」と、同じ音楽班のメンバーと車の中でミーティングをし、デコボコ道に揺られながら話し合った経験は強く印象に残っています。どうすれば現地の子が楽しみつつ学びを得られるか考えるのはすごく大変で、直前での大幅変更や実施時間の短縮など、想定通りにはいかない壁がいくつもありました。

プロジェクト当日も機材の設定に手間取って時間を消費したり、他のメンバーへの事前共有が足りず戸惑わせてしまうこともありました。この経験から、事前準備ももちろん大切ですが、現地で想定外の事態が起きた時、どう臨機応変に対応するかが重要なスキルだなと痛感しました。自分でどうするかを考えたり、必要に応じて周囲に助けを求めることの大切さを学びました。


校舎の廊下で、額に赤い印をつけた女子生徒たちが笑顔で自撮りし、ピースサインをしている。制服姿で楽しげな雰囲気。

コミュニティヘルスワーカーや妊婦さんのお話を聞いて、ネパールの医療制度の課題とASHAの活動がどれほど地域の人の支えになっているかを実感しました。また、滞在中に私が体調を崩して現地の病院で診察を受けたことも貴重な体験となりました。設備や体温計の温度表示、お薬が日本とは違って興味深かったです。ホームステイ先から病院までの距離やネパールの地形、教育制度などを考えると、誰もが医療にアクセスできる環境を作るには、国全体で変わっていく必要があるのかなと感じました。

ホームステイでは、ネパールの暮らしをそのまま体験することができました。日本と植生が意外と似ている一方で、マンゴーやグアバなど南国のフルーツの木がある景色はとても新鮮でした。ホームステイ先のお家では、ヒンドゥー教のお祈りを教えてもらったり、菩提樹の木の実で作った首からさげられる大きい数珠のようなものをもらったり、一緒に料理したりと、ホテルでは体験できない貴重な時間を過ごすことができました。特に料理をした時に、ネパールでは包丁ではなく足で押さえるカッターを使っていたり、薪とガスをどっちも使っていたり、ディドー(ネパールの伝統的な主食)の作り方を見せてもらったりと、日本とは違って新鮮なことが多く面白かったです。また、ネパールでは村の人たちの距離感がすごく近いことも印象的でした。私がシャワーを浴びたいと言ったら、ホームステイ先の女の子が隣の家に行って頼んでくれたり、隣の家の子たちに混ざって習ったネパールのダンスを踊ったりと、私たちをすごく優しく迎え入れてくれて嬉しかったです。ネパールの人々の温かさを再認識した滞在となりました。


小屋の中で、3人の少女が火鉢の上でトウモロコシを焼いている。薪と段ボールが積まれ、素朴で和やかな雰囲気。



国際教養大学1年 磯部 小春(Koharu ISOBE)さん

青いジャケットと帽子の男性が、緑の屋外で若い女性の頭に手を置き祝福する場面。門にネパールと日本の旗が見える。


渡航前まではネパールに対してヒマラヤ山脈などの山のイメージを強く持っていましたが、首都のカトマンズは想像以上に人が多く発展していた一方、首都を抜けて地方に出ると一気に田園風景へと変化し、国内でも発展度合いに大きく差があることを感じました。特に、リク・タマコシへと向かう道はほとんど道路が舗装されておらず、乗っていた車が常に激しく上下左右に揺れて、洗濯機の洗濯物になった気分でした!


また、ネパールの人の温かさに感動しました。私たちが新しい場所を訪問するたび、長年の友人のように手厚く歓迎し、もてなしてくださる姿勢に本当に心が温まり、見習いたいと強く思いました。リク・タマコシでは友達や近所の人とまるで家族のように親密な関係を築いていて、人のつながりが強固だと感じました。その一方、経済的な格差から奪われている機会が多いと感じました。2日目に訪問した日本語学校では、生徒さんが経済的に厳しい状況に置かれているため、日本で仕事することを目指して勉強に励んでいました。特に印象的だったのは、ある生徒さんが「ネパールでは希望が持てない」と話していたことです。自分の生まれ故郷を出るという決断をするほど、ネパールでは将来の機会が平等にあるわけではないのだと感じました。


草地の上で女子生徒たちと教師が輪になり、紙の地図を指しながら話し合っている、真剣で協力的な場面

ホームステイで、私はレムナという13歳の女の子のお家にお邪魔しました。お家に向かう道は全く舗装されておらず、毎日通う大変さを身をもって体験しました。その時に彼女が友達のマニシャと一緒に、私にネパール語で「マヤ」という名前をつけてくれて、とても嬉しかったです!ホームステイ先のお家はとても立派で三階建てになっており、シャワーまでありました。ネパールではTikTokが普及しているらしく、ほとんど練習なしでレムナや彼女のお母さんと5回以上TikTokの動画を撮ったり、レムナとみんなで夜遅くまでお喋りをして盛り上がり、楽しい夜を過ごしました!夜ごはんと朝ごはんには、ネパールの伝統料理のダルバートとモヒ(ヨーグルトの水のようなもの)をふるまってくれて、本当に絶品でした!翌朝は、隣の家にホームステイしている先輩と一緒にみんなで村探検に行きました。田んぼの中を歩いて豚小屋を見たり、先生のお庭の窯で焼いたとうもろこしをご馳走になったりしました。違う先輩が泊まったお家に行きましたが、私のホームステイ先と違って平屋で扉がなくお庭には水牛やヤギが飼われていて、地域の中でもこんなにも差があることに驚きました。


川沿いの緑の山を背景に、赤い制服の女子3人がセルフィーを撮り、笑顔で親指立てやピースをしている。

私はこの渡航を通して、「女性と貧困」について考えることを目標の一つにしていました。リク・タマコシにおいて、コミュニティヘルスワーカー(Community Health Worker: CHW)のウルミラさんの訪問の同行と、ヘルスポスト(地域の診療所)を見学する機会をいただきました。ウルミラさんは一人で203人の患者を担当し、毎日徒歩で患者さんの家を訪問していることを知り、彼女の凄さと大変さに感嘆しました。彼女は、CHWの仕事を選んだ理由を「ボランティアではなく、収入を得られるから」だと話し、農業が主である地方では、とても貴重な職業なのだと感じました。ヘルスポストでは分娩室を実際に見学しましたが、設備は簡素で最低限のものしかなく十分というには程遠いものでした。ですが超音波検査の設備が整っており、リク・タマコシ周辺では一番良い施設であると聞き、衝撃を受けました。ネパールの女性たちは本当に過酷な環境で生きており、経済的な困窮が健康にも大きく影響しており、彼女らが安心して子どもを生むことができ、少しでも生きやすい環境になるように自分もアクションを起こしたいと強く思いました。



次回はスタディツアー体験レポート Vol.3をお届けします!

ネパール現地を訪れた学生団体「つなぎ」のメンバー8名による体験レポート(全4回)。現地の医療現場で何を感じ、何を学んだのか、それぞれの視点からのリアルな声をお届けしています。

次回は、Vol.3として龍野 乃愛さん/渡辺 達也さんのレポートを公開予定です。ぜひお楽しみに!

<スタディツアー体験レポート一覧>

  1. スタディツアー体験レポート Vol.1:兼頭 玄さん/清野 日彩さん

  2. スタディツアー体験レポート Vol.2:谷口 穂乃歌さん/磯部 小春さん(本記事)

  3. スタディツアー体験レポート Vol.3:龍野 乃愛さん/渡辺 達也さん

  4. スタディツアー体験レポート Vol.4:江口 八重さん/石田 結子さん



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屋外で3人の女性が並び、右の女性が紙を読み上げている。黒いコートとピンクのマフラー、真剣な表情。
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