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医療を頼れる仕組みづくり ②Gadhawa Project|2025年度アニュアルレポート 認定NPO法人ASHA

7月15日
読了時間: 4分

認定NPO法人ASHAでは、ネパール・ガダワ村でコミュニティヘルスワーカー(CHW)による家庭訪問と健康支援活動を展開。妊産婦・新生児ケアに加え、生活習慣病対策など、地域のニーズに応じた支援領域の拡大を進めています。リク・タマコシでの事業で培った知見や運営ノウハウを土台に、地域の固有課題へ柔軟に対応しながら、現地に根ざしたプロジェクトを目指して展開しています。


路上の木陰で、色鮮やかな服の女性たちが集まり、保健員が座った女性の血圧を測っている。和やかな雰囲気。


2025年度の活動

医療情報システム「EHMIS」への移行準備、問診アプリ「ASHAConnect v3」の刷新、CHW体制の再編など、次なるステージへ向けた変革の1年となりました。前任者からの引き継ぎ直後で多くの変化が重なる中、現地スタッフは現場の混乱や問い合わせに根気強く対応。日本側からは定期レポートを通じたフィードバックでその過程に伴走し、スタッフの自立と成長を支援してきました。この双方の取り組みを経て、現地主体による持続可能な運営体制への転換が大きく前進しています。


屋外のコンクリートの階段前で、椅子に座った2人の女性が向かい合って話し合う。1人はスマホ、もう1人は紙片を持ち、真剣な表情。

  • 電子カルテ「NepalEHR」の横展開 ラジプール村での実績をもとに、ガダワ域内の2つのヘルスポストに電子カルテ「NepalEHR」を導入し、市長出席のもと導入セレモニーを行いました。現場の課題や疑問にも現地スタッフが寄り添い、円滑な立ち上げを支えました。

  • 政府標準システムへの移行準備

    政府標準のクラウド型システム「EHMIS」への移行準備を本格化。同時に「HealthConnect ID」の配布を再開しました。住民が医療機関を訪問した際、このIDからCHWによる過去の問診記録を確認できる、効率的な医療連携の基盤を整えています。

  • ASHAConnectの刷新と主体的トレーニング

    訪問用アプリ「ASHAConnect v3」の移行説明と研修を実施。現地スタッフの自立を促す伴走を続けた結果、スタッフ自らが研修内容を企画・検討するなど、プロジェクトを主体的に動かす動きが増えています。

  • 次期フェーズへ向けたデータ分析と体制再編

    2026年4月からの新体制への移行に向け、自治体の区割ごとにCHWの活動評価や訪問率を緻密に分析。この結果から活動実態に合わせた人員配置の見直しを行い、より効率的な運営を目指した体制再編を進めました。


    青い頭巾と青い服の眠る赤ちゃんを大人が抱っこしている。診療所のような室内で、服に「Health, Deukhuri…」の文字が見える。


2026年度の活動

2026年度は、現地組織がより自立的かつ安定的に運営される体制の確立に向け、日本側の体制強化も連動させながら、さらなる連携と支援の深化を進めていきます。

  1. 現地事業運営サポート体制の整備

    訪問データに基づきCHWの訪問頻度やケアの質を統合分析し、介入が必要な対象者へのターゲティング精度を向上させます。また、日々のコミュニケーションによる遠隔サポートを継続し、評価に基づく育成・研修体制を構築します。

  2. CHW体制の最適化と質的高度化

    活動実績やスキルの多角的な評価に基づき、2026年3月に人員を17名から8名に再編・最適化しました。CHWの役割や機能を再定義し、今後の育成・評価の指針となる基盤整理を進めています。さらに、現地マネジメント層の定期報告を通じた状況把握とフィードバックを継続し、全体パフォーマンスの向上を図ります。

  3. 自治体との協働および事業移管の推進

    自治体および医療機関との役割分担を明確化し、共同での計画策定・実行体制の構築を進めます。また、将来的な自治体主導での運営を見据え、業務プロセスや管理体制の標準化、および引継ぎ準備を推進します。

  4. 現場ニーズの特定と医療アクセス改善へのアプローチ

    現地での患者訪問から健康課題やニーズを抽出し、重点分野を特定します。あわせて、モバイルクリニックの導入可能性を検討し、医療アクセスの改善に向けた新たな施策の具体化を目指します。


室内のラウンジで、黄色いスカーフをかけた7人の男女が並んで記念撮影している。背後にアーチ状の壁飾りと絵、前に新聞とカメラがある。


▼ 2025年度のアニュアルレポート(PDF)はこちら




ASHAの活動を一緒に広げていきませんか?

認定NPO法人ASHAは「誰もが健康に暮らすことのできる世界」を目指し、ネパールを中心とした国内外で、保健・医療へのアクセス改善に向けた取り組みを進めています。ネパールでの「誰もが医療を頼れる仕組み」づくりには、皆さまからの多様な形でのご協力・ご支援が不可欠です。 あなたに合った関わり方で、この挑戦に参加してみませんか?


屋外で3人の女性が並び、右の女性が紙を読み上げている。黒いコートとピンクのマフラー、真剣な表情。
  • 持続可能な医療支援を届けるためのご寄付 一過性の支援で終わらせず、現地の人々が主体となって運営できる自律的な保健・医療体制の構築を目指しています。ネパールの人々に確かな安心を届け続け、地域に根ざした仕組みをさらに広げていくために、皆さまからの温かいご支援を募っています。



  • 専門性・スキルを生かすプロボノ(ボランティア・インターン)

    医療・プロジェクトマネジメント・エンジニア・ファンドレイジング・法務・会計など、あなたの経験や専門スキルを団体の運営や現地支援に活かしてみませんか?



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