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2023/08/22

カトマンズ大学と共同プロジェクトを開始

特定非営利活動法人ASHA(以下ASHA)は、 2023年7月、カトマンズ大学(ネパール)とネパールのRamechhap郡Likhu Tamakoshi村におけるデジタルプライマリ・ヘルスケア、健康教育実施の2つの共同プロジェクトを開始しました。カトマンズ大学とASHAは2023年1月に連携協定を締結し、今回初めての共同プログラム開始となります。




  • Likhu Tamakoshiの医療環境

プロジェクト実施地であるRamechhap郡Likhu Tamakoshi村は、カトマンズから230kmの位置にあり、人口約30,000人の農村地域です。市域は124.51km²(東京23区の約1/5)であり、その大半は山間部で、道路の舗装も不十分な環境にあります。

Likhu Tamakoshi村は、簡易的な医療機関が7か所存在し、母子保健プログラムも実施されています。しかし、生活習慣病や妊婦ケアの分野においては、保健医療サービスの利用には格差があることが分かっています。この格差が人々の健康状態の悪化を招いており、直近の重要課題となっています。こうした課題は、適切な保健医療サービスの利用やセルフケアを通じて重症化を防ぐことができるにもかかわらず、地域に山間部が多いという地理的な問題や、健康維持に必要な基本的な健康・医療に関する知識が不足しているという社会的な理由などから、人々が望ましい健康行動を取りにくい状況が起因していると考えられます。


  • Likhu Tamakoshiにおけるネパール大学との共同プロジェクト

Likhu Tamakoshiの医療環境課題の解決に向け、主に2つの内容を軸としてプロジェクトを進行します。


1.デジタルプライマリ・ヘルスケア

地域住民から雇用した常勤保健スタッフであるコミュニティヘルスワーカーが毎月妊婦、2歳未満の乳児、慢性疾患の患者を訪問します。訪問時には領域別の問診、リスクが高い可能性のある患者に対するアラートや住民・患者の教育に利用できる動画等の教育コンテンツ、訪問管理ができるアプリ「ASHAConnect」を活用します。


2.健康教育の実施

主に日常生活で実施できる応急処置をテーマとし、中学校の学生向けに1時間の講義と実技セッションを行います。カトマンズ大学からはプロジェクト会議への参加と各種評価、医学的側面からの監修、システムやアプリケーション開発における技術支援、またインストラクターとして健康教育のトレーニングを実施するボランティア募集の支援等をいただき、共にプロジェクトを推進していきます。


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